つり橋便り > 1999年 > 10月
1 ★ヒガンバナが咲きました

 秋の花、数少ないその彩りでたぶん1番か2番なのがこのマンジュシャゲ。コスモスが群れ咲いたのもきれいですが、あぜ道や庭先にちょこんと真っ赤に咲きほこるこの花もいいものです。

2 ★どんな料理

 お客様から頂くメールのお問い合わせで多いのは、料理の内容は?というご質問です。

 ちなみ今頃のお料理は・・・

1.鯉のあらい
 清流の鯉です。泥臭さはございません。清水で洗っておりますので歯ごたえがよいです。酢味噌で召し上がって下さい。

2.鮎塩焼き
 串打って立てて焼いた鮎でございます。焼きたての温かい所をお召し上がり下さいませ。

3 ★どんな料理2

3.ぜんまい一本煮
 下田村で採れたぜんまいでございます。当地では切らないで一本で煮るのがごちそうでございます。

4.ワラビおひたし
 その他 菊(新潟県産柿のもと)、絹さや千切り、ユズ ワラビは、塩漬けしておいたものを赤鍋(銅鍋)で塩出しを致しますと、緑の色がでます。やはり下田村で採れたものでございます。

4 ★どんな料理3

5.松茸土瓶蒸し
 松茸、鶏肉、海老、ぎんなん、三ツ葉が入っております。松茸の風味をこわさない為に汁をお召し上がりになってから、松茸等にスダチを搾って召し上がって下さいませ。

6.煮物
 ゴマ豆腐芝生仕立て 剥き蟹、ほうき茸、オクラ、里芋

5 ★なめこ

 なめこがでました。毎日ちょっとづつ大きくなっていきます。今日も今日の分をとりにいったら、ナメクジが出没。久しぶりにナメクジを見た気がします。栗のイガで攻撃したのですが、案外ナメクジの表皮は固いことを発見しました。

6 ★どんな料理4

7.揚物
 秋刀魚色紙揚げ、ハモ、栗、しめじ、ししとう

8.牛肉石焼き
 火で焼いた熱い石です。肉が焼けすぎないように両側をさっと焼いて、タレをつけて召し上がって下さい。

9.洋皿
 海老、ミニコーン、人参、レタス、いんげん、椎茸、薄焼き卵、和風ドレッシング仕立て

10.半月
 伊勢海老うに焼き、青銀杏松葉串、酢取り蓮根、干し柿、菊、里芋松茸、山ウド、特製鮎せんべい、特製野草酒(マタタビ、いかり草、山桃ブレンド)

7 ★ファンレター

 お客様からこちらのホームページにファンレターをいただきました。本当にありがとうございます。これからも宿からの楽しい話題を発信していきますので、末永く宜しくお願いいたします。

8 ★きのこ

 今年は茸の出が今ひとつ。舞茸だけは良く出ているようで、料理にたくさん使えます。炭焼きにして食べるのが一番美味しいかな。

9 ★さぁ、明日から・・・

 さぁ、明日から連休です。体力の限界に挑戦ですねぇ。皆様お待ちいたしておりますよぉ。

10 ★日本秘湯に入る会

 日本秘湯に入る会の幹事(?)の方が突然いらっしゃいました。忙しいさなかで、余りお話しできなかったのですが、不思議な魅力を持つ方でした。1年半で会員数は1000人を超す人気のホームページを開設しています。ご興味のある方は下記へどうぞ。ちなみに最初は「日本秘湯を攻める会」だったとか(^^;

 http://www.linkclub.or.jp/~onsen

11 ★バイクと温泉

 以前、掲示板にも御投稿いただいたバイク乗りのお仲間達が日帰りで遊びに来て下さいました。1000CCはあろうかという大きなバイクが、坂道を下りてきました。「あぁ、あがれるのかなぁ」と心配しておりましたら、案の定交通案内が悪いという苦情が・・・

 その後の顛末は→最近の話題

12 ★またもや断水

 当館は山からわき出る清水で全館の水道をまかなっております。今年の夏は渇水が続いたので、秋になってしばらく雨が降らないとすぐに断水です。お客様に謝ってばかり・・・

13 ★温かい秋

 暦の上ではすでに寒露。しかしここ数日は暑いくらいの日差し。おばあさんたちも「ちきゅうがおっかしなったようらねぇ。手で稲刈りした頃はこんがに天気の日が続くことなんてねかったもんらが。荒沢の祭りにはこたつだしてたんだすけねぇ」とのことでした。

14 ★ひめさゆりの種

 ひめさゆりは下田村の花でして、嵐渓荘の周りにもちょっとづつ増えはじめましたが、女将が本格的に群生を目指すと言い出しました。今年とれたぶんのたねですが、これがどれだけふえることやら・・・楽しみに観察を続けていきたいと思います。

15 ★旅館はなくなる?

 昨年だけで、100軒の旅館が潰れたそうです。天皇様が宿泊するような老舗も13軒が歴史に幕を閉じました。

 なくなるのかなぁ。嵐渓荘・・・

16 ★客室係

 客室係がお部屋に入ってくるのが煩わしいというお客様が増えているとか・・・。

 当館の場合、どうもピンときません。

17 ★旅館のありかた

 例えば、「仲居さんは廊下を走っては駄目」「汗をお客様にみせては駄目」というのは、絶対ルールではないように感じます。それが都心の洒落たホテルやレストランならそうでしょう。

 私たちが大汗かいて仕事している様をみて「けしからん」と言われたことはありません。逆に「頑張ってるねぇ。」と褒められたことはあります。

 旧態依然とした旅館のサービス内容は時代に合わない?

 遙か昔からお客様に喜んでもらえるように蓄積されてきた旅館のサービスが、あっという間に時代に合わなくなるでしょうか。利用する人の体質や嗜好はそんな簡単にかわるのでしょうか。

 ただ自分たちのやり方を見直す時期ではあるなぁと感じます。

18 ★大女将、さようなら

 75才の大女将が今日他界しました。家族に看取られながら、眠るように息をひきとりました。昭和ヒトケタの優しく厳しいおばあちゃんも、今日でさようならです。

 おばあちゃんは、東京の女学校に通っていた、はいからさんだったのでした。

19 ★おばあちゃんの幼少時代

 おばあちゃんのお父さん、つまり曾祖父・保吉さんが温泉を掘り当てました。以下伝説・・・

 もともと長野部落の名主の家だったのですが、保吉さんの先代さんが農地解放で土地はなくなり、殿様商売で財産もなくなり、にっちもさっちもいかなくなって、末っ子だった保吉さんが東京から呼び戻されました。ちなみに保吉さんは、故郷から母を連れだし面倒をみながら警視庁に勤める刑事さんでした。

20 ★日蓮信仰

 保吉さんは、当時(大正末)ブームだった日蓮宗の熱心な信者で、部落に戻ってからも病気の人の為に断食をしたりして、信仰に帰依していたそうです。ちなみに奥さん(初代女将)は八丁堀のお嬢様(つるさん)を連れ帰っておりました。

21 ★夢枕

 ある晩のこと、様々な悩みに煩悶していた保吉さんの夢枕に日蓮聖人が立って、「温泉を掘りなさい」とおっしゃったのだそうです。保吉さんは、私財をまずなげうち、そして東京時代に世話になった方が財政面で大きな支援をして下さることになりました。

 さっそく掘ったて小屋が、今の水車小屋のあたりに建てられ、掘削技師(上総堀りという当時の最新技術)の人たちとの共同生活がはじまりました。

 おばあちゃんは、東京のど真ん中から、タヌキが出るような山奥に連れてこられて、「早くお家に帰ろうよう」と泣いてばかりいたそうです。

22 ★苦節2年

 掘削作業は難航しました。1号井は途中で先端のノミがはずれ、作業が進められなくなり放棄されました。2号井も約100メートルほど掘り進めた頃にノミがはずれました。諦めムードの中、保吉さんはお題目を唱え、断食し、ひたすら祈りました。

 すると裏の机山からお題目の大合唱が降るように聞こえてきて、はずれたノミがはるか100メートルの地下から不思議な力で地上に押し出されてきました。その後何メートルが掘り進んだときに、見事温泉に行きあたったのでありました。

 何もなかった河原に突如温泉が出現しました。

23 ★湯治場から観光旅館へ

 保吉さんは、多くの人に役立ててもらおうと湯治場を始めました。八丁堀の薬屋さんでお湯を販売もしました。

 保吉さんが他界してから、初代の女将つるばあさんが、湯治場から観光旅館へと嵐渓荘を変身させていきました。木造3階建てを移築し、大きな小判型の風呂を造り、大広間を造り、県内のバス会社にがんがん営業してゆきました。

 おばあちゃんは、パワフルワンマンつるばあさんの後ろにまわり、宿の運営を任されることになりました。

24 ★おかちゃん

 長野部落の人たちからは「おかちゃん、おかちゃん」と呼ばれ頼りにされ、バスを降りてから30分も歩かなければならないような山奥にしっかりと嵐渓荘を築き上げたのでありました。

 おばあちゃんの温かいところは決してなくしたくありません。

25 ★八木神社

 結婚式はシックにと考えて、挙式は地元の八木神社で行うことにしました。神主さんに相談に行くと快く承諾して下さいました。

 杉の巨木が静かに苔むす境内に佇むと、山の気が体にしみ行って来るようでした。

26 ★未来へ

 老舗というのは、値段を決して下げない。のだそうです。値段を決して下げないから老舗なのだとか。そのためにどれほどの努力をしてきたかを思いはせなさいとのことでした。

 嵐渓荘はまだ70年ですが、400年も続く宿屋さんとか、どの時代を取り上げても苦労の連続だったのであろうなと感じます。

27 ★温浴施設

 なんと、隣の加茂市にも、そのまた隣の田上町にも温浴施設が出きるそうです。

 田上町には県内初!ウキウキ風呂が設置されるとか。水圧で体が浮くのだそうです。

 うちも貸し切り露天風呂を作りたいなぁ。

28 ★きついーいお言葉

 「どんがに料理がうんめたって、あいそがねぇば駄目ら。料理がまぁずたって、人がいいば、うんめかったいねっていわんばねぇろがや。ちっと今日の女ごしょはあいそあねかったの。うちづらばっかよぉても、そとづらわぁりぃば駄目らこってや」

 今後このようなことがないように、日々励んで参ります。

29 ★紅葉館きらくや

 入籍記念ということで福島/磐梯熱海温泉「きらくや」さんへ

 B&Bの宿で、貸し切り展望露天風呂の朝風呂は最高!

 社長さんいわく「きらくやにして、誰がきらくかって私がきらくになったなぁ」とのこと。とっても和めるおすすめの宿です。

30 ★紅葉前線

 福島県から49号線を通って新潟へ。紅葉がまっさかりという風情で、喜多方ラーメンも美味しかったし、よかったなあ。しかし、新潟の紅葉は今年は遅くて心配だ。

 ところが、村に帰ってみれば紅葉が一斉にはじまっていました。ダムへ行ってみれば、まさに秋!文化の日は大勢の人が訪れるのだろうな。

31 ★秋の雨

 突然降りしきる秋の雨。ばしゃばしゃと降り注ぎます。

 降れば降るほど冬の足音が近づくようで、薄ら寒い感じ。5時になればもう真っ暗だし、温泉が恋しくなるなぁ。

 

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1999年