1999年2月1日(月)
 晴のち雨
・日帰 0名様
・宿泊 6名様 
<今日のできごと>

@テレビ朝日「朝だ!生です旅サラダ」取材。布施博さんがご来館。

2月13日(土)朝8時00分〜9時30分に1〜2分程当館の紹介があります。

Aカモシカ八木鼻付近にもあらわれるというニュースが入りました。

天然記念物化して、鉄砲打ちが殺傷しなくなって早30年。当初の10倍以上に個体数が増え、なわばり動物なので、増えれば生息地が拡大する一方なのだそうです。八木神社の裏で確認されたこともあったとかなかったとか。

1999年2月2日(火)
 大雪
・日帰25名様
・宿泊 4名様 
 いやぁごうきな雪らのぉ、家から出らんねかったいや。除雪はじめたばいいろも、油ぁのうなってや。町まで買う行ぐったって腰がいとてなぁ。

 ま、嵐渓荘で風呂浴びて、温っこしてから行ごかとおもてや寄らしてもろたんだろも。

 〜記録破りの大寒波到来!積雪は一晩で50cm超〜

1999年2月3日(水)
雪降り止まず
・日帰 0名様
・宿泊 2名様 
 「社長!だめです!」。今日こそは雪の話題はやめにしとこうと思ったのに・・・。西日本を中心に降り止まぬ雪は、ここ嵐渓荘にも猛威をふるった。冬期入口の坂道を今日は4回も除雪した。同じ道を4回だ。
 「車があがりません」。4WDならなんて事はない道も、前輪駆動の車では先にすすめない。スタッグした車を倅と一緒に押すが、前輪が浮いてしまっていて動く気配もない。
 まずはもう一度坂道を除雪車できれいにして、バックと前進を交互にくりかえし、車に反動つけてやる。「うごい・・・」声にならぬ声と「よーし!」というかけ声で、車がごろりと前進し一気に坂を駆け上がる。車がいた場所を見てみれば、前輪のあった地面が深くえぐれている。所要時間30分。まだまだ雪は降り止まぬ。
 しかし、こんな苦労も昔と比べれば随分楽になった。除雪車のなかった頃を思い出す。あの頃は、従業員も近くの人ばかりで雪がふれば、徒歩で通ってきたものだ。腰まである雪をこざいてくるわけで、出勤時間が9:30とか10:00とか。一服して先ずは雪下ろし。お客様がいらっしゃる訳もなく、障子を貼り替えたり、普段できない掃除をしたり。開店休業の日々だった。
 道路も整備され、村の除雪体制は整い、冬だからこそ遠方からわざわざいらっしゃるお客様が増えた現在からは想像もつかない。
 便利になったというのか、せわしくなったというのか。とりあえず、明日はまた5時起きで除雪。なんとか降り止まないものだろうか。
1999年2月4日(木)
全日雪
・日帰 0名様
・宿泊 1名様

 旧ダンスホール

 庭のホールの雪下ろしをしました。昭和の初めにはダンスホールだった小屋です。いまでは、水車の横の休憩所として活躍しております。当時のうら若き紳士淑女たちが、どんなスタイルでダンスしていたのか・・・。

 雪明かりにひっそりと佇む小屋を眺めて、昔日の賑わいを想像すると、胸がどきどきしてくるのはなぜでしょう。この小屋をもう一度晴れ舞台にしてあげたい気持ちがします。

1999年2月5日(金)

・日帰 0名様
・宿泊 7名様 
 ひまらのぉ。風呂なん貸し切りらねっかいや。ウサギがそこまできてたれや。あんま静からっけ、のぞきにきたんだこって。
 雪あいっぺふるすけのぉ、人はやぁ、こんがんとこまで行ってらんねとおもうんだかもしんねぇな。また、ばかよぉ降ってばっかいるしのぉ。

 〜そんなことありません。道路に雪が10cmでも積もろうものなら、村中から最新除雪車がわらわらと出動してきて、道路を綺麗にしていきます。多少の除雪渋滞もありますが、宿までの導線は冬でもしっかり生きています。〜

閑な理由は・・・やっぱり雪かな?
ですが、この時期いらっしゃるお客様には、閑を見込んでいらっしゃるお客様も多く、口にはださねど「いやぁ閑でよかった・・・」というお顔がありあり感じられて、うーん嬉しいやら、悲しいやらでございます。

1999年2月6日(土)

・日帰 0名様
・宿泊51名様

いかり草 

 久しぶりに賑やかな夜でした。心が晴れますね。

 広間ではコンパニオンと威勢のいいお兄さんたちが、野球拳してらっしゃる笑い声が、わいわいと廊下に漏れ聞こえています。しかしコンパニオンのお姉さんたちは、なんであんなにジャンケンが強いのか?

 ロビーの横のラウンジひめさゆりでは、雪蛍が灯る真っ白な川岸を眺めながら、なじみのご夫婦が日本酒をゆっくり楽しんでいらっしゃいます。今日は小学生のお客様もちらほらいらっしゃるので、この雰囲気を頼むからこわなさいでね!と心の中で念じています。開放的なラウンジ故に、いつでも誰でも、もちろん小学生も登場できるのが自慢(不安?)なのでした。しかし最近の小学生は、なんであんなに大人びているのか?

 お風呂場の蛇口が出っ放しですとの事で、早速修理に。ちょうど入浴なさっていたお客様と話が弾み山菜のお話へと。「いかり草を庭で育ててるんだけど株が増えないんだよね。」「山の草は、土の好き嫌いが激しいといいますからねぇ。」「そうかね。あと、かたくりもね・・・」。お客様の山菜話しは尽きることがなく、その知識は私ごとき若造がとても相手にはなれない程のものでした。しかし町のおじ様、おば様たちは、なんであんなに野草にくわしいのか?

 多くの謎は残されましたが、今日は賑やかなのでぐっすり眠れそうです。

1999年2月7日(日)
 大雪
・日帰 2名様
・宿泊10名様 
 大雪。除雪車のキャタピラはずれる。悪戦苦闘の一日でした。
1999年2月8日(月)
 雨のち晴れ
・日帰 2名様
・宿泊 2名様 
 昨日までの大雪が、今日の雨で随分圧縮されました。
 明日の朝、ぐーんと冷え込めば”しみわたり”できるかな。
1999年2月9日(火)
 晴れ
・日帰 0名様
・宿泊 3名様 
 はっはっはっ、こんがんぱかちの雨じゃ”しみわたり”なんできねいや。3月になって、まっと雨がいっぺ降って、雪がばんばんにかっとなればの。
 昔はいっつも雪がしみるようになると、がっこなんか始まってから行ったもんらいなぁ。山ん中しみてるすけ、どこでも歩いてのぉ。がっこいって今度は廊下にたたされてのぉ。昔なんそんげなもんらった。
1999年2月10日(水)
 雪のち快晴
・日帰18名様
・宿泊27名様 
 日本中にはいろんな温泉がありますね。今は個性の時代!なので、それぞれの宿独自の特色を作ろうと一生懸命です。

嵐渓荘の特色は・・・豊潤な木々と清冽なせせらぎに包まれ、軋む吊り橋を渡れば、見事に整えられた野庭園が目の前に広がる。水車は軽やかに回り、炭焼き小屋やあちらこちらの東屋には浴衣姿で涼をとるお客様が団扇をゆっくり揺らしている。お宿の玄関に向かえば、綺麗に化粧された木造3階建てがでんと構えている。打ち水された石畳を夏の花々が囲み、かわいらしい和服姿の女中と印半纏の番頭が私を出迎えてくれる。「いらっしゃいませ」

 こんな風にしっとりと始まる宿でありたいなぁ。いい線までいってると思うのだけれど、まだまだですな。

1999年2月11日(木)
 曇り時々雪
・日帰38名様
・宿泊 7名様

 

 

 インターネットからのお問い合わせが最近増えました。

 不思議な感じが致しますが、皆様E−mailではなくお電話でお問い合わせ下さいます。やはり、人と人とのコミュニケーションにまさるものはないのかもしれません。宿の雰囲気や実際のところはPCでは全てわからないのでしょう。そういえば、他のお宿に予約をしようと電話してみたら、あまりにも対応がお粗末なので、予約を取りやめたこともあります。お問い合わせのお電話から旅は始まる。肝に命じます。

 本日のお問い合わせは、2月13日。ありがたいことに、あと1室で満館の土曜日でした。お客様から「なんで、この時期そんなに混んでいるのですか?何かあるのですか?」とのこと。
 ご覧のとおり、平日は超がつくほど閑でございます。「なんで皆様その日に集中して旅するのですか?」と逆にお聞きしたくなります。「平日ならば貸し切りですよ」と思わず言ってしまいそうでした。
 「うちの宿屋はわざわざ旅館とよく冗談でおっしゃるお客様もいらっしゃいますが、自然の中にぽつんと一軒建っている何もない宿屋でございます。わざわざ、その宿の為だけに訪れるようなところという意味で、わざわざ旅館。2月になり、雪景色もいっそう美しくなり、お料理を良くしてお待ち申しあげておりますので、ぜひどうぞ。」とお伝え致しましたら、ご家族でおいで下さるとのこと。誠にありがとうございます。当日はご満足頂けるように、一層励みますので宜しくお願い申しあげます。

1999年2月12日(金)
 吹雪
・日帰 5名様
・宿泊 8名様 
 「なんでこしぁまがると、くらがりで雪じょすようになるろうのう。」「ほんだ、あそこげのばさまはごうぎらのぉ」「おめさまも、そのうちあんがんなるんじゃねぇけぇ。」「おっほっほっ、ますますきっつなっての(笑)」「あぁばっかいいあんばいらこってや。」
1999年2月13日(土)
 雪
・日帰24名様
・宿泊61名様

かまくら@吊り橋から

 たくさん雪がふりました。絶好のかまくら日好です。およそ3mの雪の山を築きあげました。あとは掘るだけ。もくもくと掘る。大汗かきながら、思い通りに雪を切っていく営為は、子供の頃には感じなかった、大人っぽいリズムを生み出します。他のことそっちのけで、熱中してしまう一日でした。

 「嵐渓荘のあんにゃは仕事もしねぇで、かまくらなん作ってばっかいて、どういがんだや。」「そんげこといわねんだぁてぇ。お客様に見てもろおうと思うてらこてさ。」というお客様の声も気にならない爽快感でした。

1999年2月14日(日)
 雪
・日帰20名様
・宿泊 7名様

かまくらAエントランス

 今日は講演会。「お客様が望んでいることを先に気づいてしてあげるという、当たり前のことを継続することが大事。そうすれば、喜んで頂けたお客様が、次のお客様を連れてきてくれる。」だそうです。「お客様は恋人でも、友人でもなく、愛人である。常にこちらがサービスに励んでいなければ、他のところへプイッと行ってしまう。」とも。

 そのとおりだと感じています。

1999年2月15日(月)
 曇りのち晴れ
・日帰 0名様
・宿泊10名様

かまくらBお部屋

 3日がかりのかまくらが完成しました。かまくらというよりは、雪の家です。玄関があって、廊下兼広間があって、テーブル付きの個室がある。昼間はあんまりなのですが、夜キャンドルライトにぼんやり照らされると、なんとも愉快な空間が現れます。

 今日は宿泊は一組様だけでした。皆様、宴会のあと吊り橋を渡って出来立ての白い家(CASA BLANCA)にご訪問頂きました。案外、かまくらはありふれた冬の風情でありながら、実際に入った経験のある方は少ないようで、皆様その良さにニコニコしてらっしゃいました。

 3月初旬くらいまでは、溶けないでいると思います。たとえば、ポットにホットワインや甘酒を詰め込んで、しばらく雪の家に佇む楽しみはいかがですか?もちろん、その間は「貸し切り」の看板を出させて頂きます。

1999年2月16日(火)
 晴天
・日帰 3名様
・宿泊24名様 
 晴天つづきで、新潟平野の雪はだいぶ溶けてしまいました。

しかし、ここ越後長野の雪はいっこうに消える気配がありません。
青空の下、白鳥の数をかぞえる小学生の姿がみえました。バックにはお日様に照らされた、白銀の粟ヶ岳がそびえて、そこだけ一足早い春のようでした。

1999年2月17日(水)
 曇り
・日帰 0名様
・宿泊23名様 
 今日はプロ・フルートニストが、高校時代の恩師といらっしゃって、ミニコンサートが開催されました。まだ雪深きお山の一軒宿で、春を告げるメドレーが奏でられました。
1999年2月18日(木)
 大雨
・日帰 4名様
・宿泊17名様 
 一日雨ばかり。だいぶ雪も溶けました。濃霧が田園を覆い、もうすぐ春でしょうか。
1999年2月19日(金)

・日帰 0名様
・宿泊 6名様 
 社長と二人で信州・別所温泉上松屋旅館に研修旅行。温泉宿として、お客様に心ゆくまで楽しんで頂こうという思いが館内のいたるところに。また、従業員の方へ年間105日の休日をしっかり確保されているとか。非常に前向きな社長様の姿勢に打たれました。卓球温泉のロケ地はここ別所温泉だったのですね。
1999年2月20日(土)
 雪
・日帰18名様
・宿泊 6名様 
 からからに乾燥した長野県から、トンネル抜けて妙高高原に着いたとたん、一面雪景色。長岡・栃尾はぼた雪がばさばさ降っていました。「やっぱり雪があった方が、湿気があって過ごしやすいね」などと、長野県で軽口たたいていたのに・・・。冬がぶり返した新潟に帰ってみれば、どうしてこうして褌しめなおしですね。
1999年2月21日(日)
 大雪
・日帰31名様
・宿泊 6名様 
 一人旅の女性が木造3階建ての角部屋にひとり。「まるで絵のような」雪景色と大喜びでした。まだお若い感じで、お友達に旅先からのお手紙をたくさん書かれていたご様子です。また温かい時に、ぜひいらっしゃってくださいね。
1999年2月22日(月)
 大雪
・日帰 6名様
・宿泊 7名様 
 今日いわゆる有名人の方がお泊まりになりました。お仕事で新潟にいらっしゃって、時々お泊まり頂いております。

 朝酒に露天で一杯セットをご紹介したら、大変ご満足頂いたようです。嬉しかったのは、今日のTV出演の際に、そのことをお話して下さったことでした。ありがとうございました。

1999年2月23日(火)
 曇り
・日帰 0名様
・宿泊 7名様 
 ひめさゆりコースで東京から4人組の女の子たちがやってきました。念願の<CASA BLANCA>で宴会を実現して頂きました。五十嵐川を傾けながら、丹前姿でわいわいやっている賑わいは、本当に喜んで頂けている風でした。

 驚いたのは、その後露天風呂に直行して、今度は桶を浮かべて酒盛りをはじめたことでした。いやぁ、たいした飲みっぷりです。

1999年2月24日(水)
 曇り時々雨
・日帰14名様
・宿泊25名様 
 今年の春、大きな縁側を増築します。現在のラウンジからスリッパのまま外に出られて、場合によってはそこで夕涼みしたり、朝食をご用意させて頂いたり、そんな縁側を計画中です。

 雪はもう少し降りそうですが、もう空気が春めいてきて、なんだかそわそわしてきました。

1999年2月25日(木)
 晴れ
・日帰20名様
・宿泊32名様 
 「何のための免許らや。赤信号らねっか」。細い路地につながる三叉路で、予備信号の存在に気づかず、前の車に続いて路地をふさぐ格好で停車してしまいました。「ほーらほらほら、車ぁでらんねなって、あぁあぁ、どうしゅんだや。宿屋の看板かけた車で運転してるんだっけ、そんがんことらば駄目らろ」。と、隣町でブライダルホールの社長をしている伯父さんにこっぴどく叱られました。「常に緊張してねば駄目らんだいや」。

 その通りです。今後更に安全運転を心がけます。少なくとも宿屋の看板かけた車を運転しているのですからね。

1999年2月26日(金)
 くもり
・日帰 0名様
・宿泊 4名様 
 「東京の人が1/3もくるようになったらだめだね。秘湯じゃないじゃないか」とお客様。今のところ、県外からのお客様は年間で1割程度です。この前はテレビにもでたし、最近雑誌に取り上げていただく機会も多くなったし・・・。宿としては、宣伝になっていいなと考えていた矢先でした。

 宿としては、大勢の方に知ってもらってご来館頂きたいのが本当のところなのですが、<秘湯>と看板だしているからには、鄙びて閑で静かでないと、お客様のご希望にはそえないのかもしれません。それに、有名になりすぎるのもよくないのかもな・・・。と考え始めたら、はっと気がつきました。とらぬ狸の皮算用とはこのことでした。そんなこと気にしなくても、そのままで充分に閑で静かで鄙びた宿屋として、おそらくこの先何年もかわらないのであろうな、この嵐渓荘は。

 潰れない程度にお客様がまんべんなくご来館頂けるように、必死になってがんばっていきましょう。

1999年2月27日(土)
 曇りのち大雪
・日帰22名様
・宿泊52名様 
 「兎もろたんだろも、おつゆにせぇばいいろかの。」「兎なんて家で食うもんじゃねいや。半分いさかいしながら食うもんら。」「おっほほ、そうらかね。昔は父ちゃんたちは骨もたたいておつゆにいれて食べたもんらが。」「骨をたべるんですか?」「兎の骨ってはばっかやわらけぇての。煮ると食わんるようになるんだて。」「むかしはばかいっぺいたっけあ、吉ヶ平に鉄砲で行こんだら、10匹もぶて帰ってきたもんら。」「最近は狸が増えたっていうすけ、それで減ったんだろかの。」
「ま、うちで食あんだば、野菜いっぺいれて汁にするのがうんめぇな。」
1999年2月28日(日)
 雪のち晴れ
・日帰40名様
・宿泊 2名様 
 龍神会の新年会でした。今年も大蛇が村中をねり歩きます。本当は八木鼻から大蛇に登場してほしいのですが、八木鼻には天然記念物のハヤブサ様と、最近はカモシカ様もいらっしゃるとのことで・・・。