つり橋便り > 2001年 > 9月
1土
2日
3月
4火
5水
6木
7金
8土 目黒栗農園が開園しました。今年の秋は足が早いようです。昔は栗拾いを目指して日帰りの団体さんがいっぱい来たんだよなぁ・・・というのが亭主の口癖。
 今は地道にひっそりと栗拾いを楽しみにいらっしゃるお客様の姿が見えます。団体様は少なくなりましたが、数少ない下田の自然農園。いつまでもその風情を残しておいてほしいものです。
9日
10月
11火 名古屋で全国の旅館組合青年部の集まりがあり私も出席しました。新潟に針路を変えた台風と入れ違いで太平洋側へ。名古屋に着く頃には真っ青な台風後の青空。そして、懇親会が終わり名古屋の夜を満喫し帰りのタクシーに乗ったら同時多発テロのニュースでした。これから世の中がどうなるのだろう・・・と思わずにはいられなくなりました。
12水 最近のヒロト
私が手に薬を塗っていると、自分も火傷の薬を思い出し、薬を塗って。とせがむ。
髪をドライヤーで乾かすのも真似をする。それだけでなくスプレーしているのもしっかり見ていて、自分も缶か何かを持たないと催促がきて、渡すと髪に撫でつけてから、乾かす。しっかり見られてます。
13木
14金 名古屋から帰り、温泉に浸かると「あぁ幸せ」モード。久しぶりの嵐渓荘のお湯にゆらゆら揺られながら、全国各地を巡るようになって感じるのは
15土
16日  庭の秋の花がさきはじめました。今年は秋の到来が早いようです。つりふね草、きつりふね、みぞそば、たで、みそはぎ、ほととぎす、むらさきしきぶ、しゅうかいどう・・・などなど一斉に花をつけはじめました。秋の花って夏の草花のように賑やかさはないのですが、ひっそりと優しい色合いの花を咲かせます。いったい誰のためにこんな花を咲かせるのでしょうか。
17月  いったんは沈静化したと見えたムササビくん復活です。藤の間の床の間の下の引き戸を開けると、夫婦となったムササビさん(夫婦になったから”さん”づけ)たちが仲良く昼寝しているのが見えるのだそうです。今までその存在を信じていなかった従業員の植村さんも「いやぁ、かわいいもんだねぇ!」とびっくり。問題は明け方にゴソゴソとかなり大きな物音をたてること。お客様は自然の生き物に寛容な方が多いので許されておりますが、なんとも電気コードとか囓るのは勘弁してほしいです。
18火

2泊3日で群馬のたんげ温泉・美郷館の若夫婦がお泊まりに来てくださいました。秘湯を守る会のお仲間です。ちょうど私たち夫婦と年齢も一緒くらいで、同じく姉さん女房、そしてうまれたばかりの赤ちゃん。境遇が似通っているので、夜の話も盛り上がりました。美郷館さんは団体様お断りの静養に徹するお宿。昨年源泉を新たに掘削し、在来工法にこだわった木造の新館を設備投資されたのだそうです。
 若さんは5年の板前修業と数年のフロント修行を経験してきた本格派の若旦那。若夫婦ふたりで研修旅行もかなりの数を巡っている様子。実に楽しい夜です。「秘湯の宿は団体や日帰りを受けるべきか受けないべきか?」というテーマはそれぞれの方針がぶつかりあい、なかなか楽しい酒飲み話でした。結論的には宿屋それぞれに立地特性やこれまでの経緯があり、お客様も千差万別であり、それぞれにお客様が満足する経営ができれば良いのではないかという穏便な形となりました。
 今度は私たちが美郷館にお邪魔して今日の話の続きを楽しませてもらおうと思います。境遇や立地がある程度似ていて、対照的なお宿と私は拝見しました。これから30年、良きライバルでありたいなぁと勝手に思っています。

19水  地元の八木茶屋のお兄さん「弘一さん」が商工会青年部の青年の主張で新潟県代表に!夏祭り・雨生の大蛇祭が村おこしとして誕生する逸話を雄弁に熱く語ります。今日は長野県で関東ブロック大会。私も応援団のマイクロバス運転手として遙か200キロの彼方へおともしました。
 実に良い演説で、祭りを実際に知る私たちには感涙ものの内容でした。惜しくも関東代表には選ばれませんでしたが、また来年の夏、そしてこれから益々夏祭りを楽しいものにしていこうとおもいました。「風格ある地域造り」・・・その風格ってのが胸にビーンとくるキーワードでした。
20木

フロントの石月さんがまたもや動物との愛を深めました。今度は狸です。昨晩、帰宅途中の路上で怪我をした狸を発見。我々であれば、よくある狸の交通事故として捨て置くところですが、さすが石月さん。わざわざ車を止めて、まだ息のあるのを確認すると、看病するために自宅へ連れ帰ったのだそうです。

石月さん「温めてあげたり、ミルクをあげたり、えさをあげたり・・・。」

私「で、食べました?」
石月さん「少しは口にしたんですが、結局朝方息を引きとりました。」
私「でなくて、食べたんですか?その狸?」
石月さん「たべませんよぉ!ちゃんと埋めてあげました。」
長さん「石月さんてやさしいんですね。」
石月さん「いや、優しくはないです。優しければ動物病院へ連れて行きました。」

なんだかとても石月さんの性格がにじみでている会話でした。
つまり、この時期の狸はまだ臭くて食べられないというお話でありました。

21金

 山菜取りのHさんが、今年の秋は山葡萄を取ってきてくれました。「本当はナメコを取りにいったんだけど、まだはよてでてんかった。女将さんに山葡萄っていわれてたっけ、まぁ山を歩いてればどこにあるかわかるんだけど、出たらすぐにとりいかねとなくなっちょんだわ。マタタビといっしょらこてね。下の方からあっという間に誰かがとってしも。山の上の方にしか残ってねんだいね。」とのこと。段ボール一杯の山葡萄採取にはかなり苦労したそうです。

22土  まだですが、そろそろです。え?何かって?・・・つまり、その、カメムシです。去年は泣かされましたから、今年は防虫駆除に力をいれようとおもっています。それで早速インターネットで専門業者を捜しまして問い合わせてみました。おもしろかったのは、その担当の方のお名前です。その方の名は「興梠」さん。「こおろぎ」!と読むのだそうです。はじめ、「あの、カメムシ駆除でメールでお問い合わせ頂いた○○社の『こうろぎ』です」と電話がかかってきたときには、なんかおかしな会社なのかなぁと思ってしまいました。昼間のおかたい会社なのに源氏名制の会社なのかと・・・それとも、そういうノリの、こっちが照れちゃうような不思議な会社かなぁとか・・・。ところが、本名。宮崎県には多い名字なのだそうです。話してみると、実に害虫へのう造詣が深い女性でして、駆除剤もとりあえずサンプルを無料で送ってくれる良心的対応。
 効果のある駆除剤であると良いのですがねぇ。ぜひ、この「こうろぎ」さんとは末永くおつきあいさせて頂ければと思いました。
23日  今日は目黒栗農園すごかったそうです。村の温泉ができたこともあってか、昔のように大勢のお客様が訪れるようになったのだそうです。名物の栗おこわはあっという間に売り切れ。ひろう栗もお客様の数に追いつけてないので、早めに閉園することもしばしばだそうです。
 団体から二人組・グループへの変化はやはり栗園も同じようです。いずれにしても、賑わうことは素晴らしい。また来年も栗拾いが愉しめることでしょう。よかった、よかった。
24月 露天一郎さんがまたまた静岡からはるばるご来館。今回は娘さん夫婦二組もご一緒です。その方たちは私と同年代。お楽しみのラウンジ飲み会は、露天一郎先生を人生の師に迎え、男同士のよもやま話に花が咲きました。お姉さんの方の旦那さんは沼津の駅前の有名なお菓子やさんのカリスマ洋菓子職人。新潟で言えばルーテシア級のお店だそうですので、ご存じの方もいらっしゃるのでは?。来年の春に向けて自分のお店を開店させる準備で大変そうでした。来年の夏にまた静岡へお邪魔する約束をしましたので、その際には新しいお店でおいしいお菓子を食べさせてもらおうと思います。
25火

 長野県からいらしたお客様と夜のラウンジでゆっくりお話するご縁がありました。旅慣れたお客様たちで、今回のご利用はおためしコース。「9999円であの料理ならば文句ないよ」とのお褒めの言葉。ありがとうございます。「夜の庭は本当に綺麗だね。部屋から出ないで寝てしまうなんてもったいないよ。もっと、表へ誘う工夫をしたほうがいいんじゃないの」とアドバイス。なるほど、やっぱりそうですよねぇ。「WEBの日記・献立、更新してないわねぇ」・・・ドキッ!ということで、ただいま更新中です。案外日記を楽しみにしてらっしゃるお客様がたくさんいられるのですね。今月はちょっと画像不足・・・というか、書き込み不足。高峰温泉を見習って、さぼらないようにします。
 この頃は大変すごしやすい気候で、夜のラウンジが楽しい季節となりました。素敵な出会いに恵まれた日々が続くことを祈っております。こんな感じで宿屋稼業が続けられたら最高の幸せですねぇ、私の場合。

26水

 宿の敷地を流れる小川・・・水車のかかる小川は実は農業用水です。近隣の田畑で使う水を吊り橋の上流付近から引き込んでいます。田植えから稲刈りまで、水の需要にあわせて水量を調節する水門が吊り橋の近くにあります。必要でない水は再び守門川へ返されます。その流れ出す口に、源輝さんが梁をかけました。落ち鮎が1日2、3匹流れこんでくるのですが、それを捕ってみようという魂胆。

27木

 これがその梁(やな)カゴです。「誰がつくったんだ?」「昔んしょ(人)ら。こんがんのつくらんる(作られる)しょは、そのうちいねなるの(いなくなるね)。桶屋のとうちゃんにみして、真似て作ってもらわんばね。」だそうです。
 細い竹を螺旋状に編んだもののようですが、ちょっと幾何学的な感じがしてかっこいい。きっと昔の人も螺旋模様がおもしろくてこんな形にしたのではないかな。

28金  窓口でお客様に宿屋を紹介するJTB女子社員の方たちの現地見学がありました。総勢30名あまりの若い女性の一団。あまり時間がなかったので、足早に館内見学されて帰ってしまわれましたが、日帰で来館なさっていたお客様たちは「おぉ、お嬢さんたちが、ばかいっぺぇ(ものすごくたくさん)・・・」と、普段この辺では見ることのない、スーツ姿の都会風な若い女の子たちの姿にびっくりなさっていました。
29土  ある女子社員から個人的にしたためられた業務改善の提案書を受け取りました。普段気がつかない現場の意見が満載されていて大変参考になりました。かなりびっくり。嵐渓荘の客室係の制服はスカートにベストなのですが、そのスカートが掃除の時や下膳の時に大変わずらわしく、作業効率を落としているという指摘。宴会場横の準備室を改造して冷蔵庫など置けるパントリーにしてほしい。繁忙期の人員配置、業務システムを改善しないとサービスの質低下が発生する・・・などなど。
30日  客室係の業務管理は女将がメインで、実際に客室係を体験することのない私にとっては分からないことの多い領域です。しかし、お客様にもっとも近い業務であるわけで、もっと現状分析、研究改善に取り組まなければ!と改めて感じさせられました。
 お客様をお出迎えして、おもてなしすることも大きな仕事ですが、それよりも部屋の掃除や下膳などの方が彼女たちにとっては時間も長く辛い仕事となっているわけで・・・。現在の客室係に従事する人たちは、昔のように体力もプロ意識も低下してきているというのが、業界の常識みたいになっていますが、世の中がどんどん便利になってきているのですから当然だと思います。むしろ、そうした世の流れに追いついていけないでいる宿屋の業務システムの方が問題なのかも。しかし、人手に頼らなければ成り立たない商売でもあり、非常に難しいところです。

 

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