つり橋便り > 2000年 > 7月

 1★今年もあと半年

 あっという間に7月。中旬になると、里帰りしていた嫁と子が帰ってきます。まちどおしいよぉっ!。
  でも、その前に迎え入れる準備をしなくては。もう少しで社員旅行もあるし、蛍川も整備しなくてはならないし、宿は静かながらもばたばたと7月が幕をあけました。

 2★スウェーデンからの研修生

 インターネットで嵐渓荘と出合い、自分が専攻する「観光学」の研修研究として、この秋に彼がきます。はるばる遠くスウェーデンから。スカンジナビア半島からTシャツ1枚で彼が来る。
 彼の活躍ぶりは、9月からの日記でご報告させていただきます。

 3★まいねんたべたくなる生またたび

 この時期になると、またたびがたくさん採れます。食べかけの画像ですみません。欲望にうち勝てず、撮影前に冷酒のつまみに2〜3個つまんでしまいました。
 とっても辛い!鼻がつーんとします。馬鹿みたいにモリモリ食べたいもんでもない。
 しかし、毎年この時期青々とした小さな実を見つけると、ついつい口にほおばりたくなる不思議な木の実です。

 4★嫁のいない生活

 嫁がいなくなって、もうかれこれ2ヶ月。1週間に一度は会いに新潟市まで行ってますが、どうも調子がわるい・・・。会えば嬉しく、興奮し、手をとり喜び、そしてなんだか安心して・・・赤ん坊の顔を眺めながら、うたた寝する。あまり口数の多くない嫁なので(今のところ)、会話で目が覚めるということもなく、なんだかんだと昼寝する。
 居心地がよく快適な嫁の実家。そこには女将も従業員もいない別天地。

 案の定、嫁のご機嫌をそこねましたね。 ははは。まずいね。

 さぁ、ちゃんと宿へ戻ってきてもらえるか。
 今月は二人が出逢ってちょうど1年目。

 「旅館に嫁が来て、いろいろあって結局出ていくのって、1年目位が一番多いんだよぉ。知ってたぁ? 」と、相談した方からにこやかにご回答頂きました。

 乞う!ご期待。    ・・・って、どっちを?

 5★タイムライン

 マイクル・クライトンの新作「タイムライン」を読みました。本が面白くて眠れん!という快感を久々に味わいました。最後の落ちはいまいちでしたが、最新科学のウンチクを巧みに披露する場面はさすが。
 何も考えずただひたすらに本の世界に没入するのって、ホントに気持ちがいいもんだ。この夏おすすめの1冊です。

 6★台風がくる

日本全国に猛威を振るう台風3号が間近に。
心配なのは、蛍 。大雨で流されてしまわなければいいのですが。

 7★たなばたさらさら

 たなばたさらさら。お客様の願い事を短冊に託して。
 今の私の願いは「来年は蛍が宿のまわりにいっぱい飛びますように」でした。

 8★鮎釣り解禁

 鮎も解禁となりました。今日は台風の大雨で川はざばざばです。さすがに人影も見えません。川の中から石がごろごろ流れていく音がします。

 9★鮎はまだ小さい

 昨日とはうってかわって、今日はお天気も良くたくさんの鮎釣りおじさんが川を埋め尽くしました。まだ鮎は小型で、おじさんたちも時折ばしゃばしゃ降る天気雨(台風の余韻)にいらいらしていたようです。しばらくは週末は鮎おじさんから、楽しい話がきけそうでうす。

10★茶菓子は酸っぱいか?

 若い女性のお客様からお茶菓子へのクレーム。「久々にまずいお茶菓子だった。売店でも売っててびっくり。せっかくの嵐渓荘がもったいないです。」・・・とほほ。そして、それに続いて別のお客様から、宿から帰ったら2日間39度の熱がでて下痢が止まらないというお電話。「石焼きの肉を生焼けのまま食べたし、お茶菓子も酸っぱかったような気がする」とのこと。食中毒!?というこわーい単語が脳裏をよぎりました。下痢のお客様は、一緒にきたグループの方はなんともなくて、夏風邪だったということでした。お大事にどうぞ。
 さて、うちのお茶菓子はヨーグルトクリームなので、ちょっと酸っぱい。なので、この時期かならず「腐ってんじゃないのか?」というお声を頂くことも。
 お菓子屋さんと新・茶菓子を考案中なのですが、なかなか良いものがでてきません。 洋菓子が好きな方には好評だったりして、いまひとつ検討も前に進みません。
 ここらでいっちょ本腰いれて考えるようにということなのかもしれません。

11 ★蛍・・・そして

 蛍川の整備もだいたいおわり、一段落。そしたら、水車の小川にゲンジが飛ぶようになりました。数は少ないですが、ゲンジの優雅さはなにものにも邪魔させない素晴らしさ。小川のまわりのライトアップはできるだけ消して、蛍の結婚の邪魔はせぬように・・・。もちろん営業的なことも考えますが、お客様の少ないこの時期に、静かな宿でふわりと舞う蛍はいろんなことを押しのけて、まんなかをドーンと飛んでいきます。

12★社員慰安旅行2000

 今年は山形県・上山温泉「花明りの宿 月の池」。

 米沢市で米沢牛のしゃぶしゃぶを食べ、素敵な宿で賑やかにもりあがりました。
 新潟からは直通の高速道路がないので、長野県や福島県に比べて近くても遠いのが山形県。
 思い切って行ったかいがありました。

13★手打ち蕎麦と最上川ライン下り

 2日目は通称「そば街道」と呼ばれるところで、わらぶき屋根の民家がお店の「三郎兵衛そば」で手打ちそばを食べました。大粒の汗を額に浮かべながらおにいさんが打った蕎麦は格別!
 最上川芭蕉ラインでは、船頭さんの唄もきけたし文句無く楽しい旅行でした。

 やはり旅はいいもんです。

14★ハイローズ

 我が子にもヒロトと名付けたことだし、唄はいいなぁ。最上川の船頭さんがうたった民謡もよかったし、マイクロバスに置いてあった「孫」もよかった。啓永にぞうさんと、犬のおまわりさんを唄ってあげたら、私の口元を不思議そうに眺めていた。たとえ、唄が下手でも楽器ができなくても、この世に生を受けたからには、耳に心地よく心に響く唄と楽曲のすばらしさを知ってみてほしいなぁ。もちろん唄がうまくて、ブルースハープなんかをせせらぎにむかって夕暮れ時にしみじみ吹けたらもっといい。
 そして、ハイローズ。宿の経営にも参考になる唄がいっぱい。ヒロトとマーシーは、いつまでもこのままなのかなぁ。

 ・・・人間らしくありたいだなんて それは人間のセリフじゃないだろ

 ・・・優雅な月より 輝けオレの背骨

 ・・・風がそよとも吹かない 汗ばんだドンづまり 夕凪が穏やかに オレを包み込んでいく 恥を確認すれば ちょっとは前へ行ける

 いいねぇ。あぁいい夏になりそうだ。  

15★生ビール

 便利な世の中になりました。5リットルの樽に炭酸ガスボンベ内蔵のディスペンサーを取り付けるとそのまま生ビールが楽しめます。山の一軒宿でも生ビールが楽しめるようになりました。こういう進歩は大歓迎です。ご希望の方はお早めに御予約くださいね。

★16熊の牙によるキセル止め

 熊とり名人、源輝さんのキセル止めはしとめた熊の前歯。「俺んちくれば、こんがのごろごろしてるれ」とのこと。ご趣味のある方は、ご連絡ください。源輝さんをご紹介致します。

17★i-mode

 嵐渓荘は携帯電話が圏外です。ですが、最近i-modeを見てお問い合わせという方もちらほら。「日記をi-modeに載せて下さい。」というお願いメールを頂きました。検討してみます。

18★帰ってきた嫁と孫

 ようやく帰ってきまし・た・よぉぉぉ!
 今日くらいは私も早く帰ろう。

19★ご亭主の取材

 温泉スーパーリゾート「癒しの宿」版に嵐渓荘を掲載して頂ける事になりました。
女将が取材を受けようかという話もあったのですが、「こんがなあっちぇってがんに、きもんきらんばねてかぁ。やらすぎた。(こんなに暑いのに、着物を着なければならないの?嫌だわぁ。」ということで、亭主にはっぴを着て取材を受けてもらうことにしました。
 お風呂・お部屋・お料理・風景・・・そして亭主の笑顔。ということで撮影は順調に進んだのですが、 亭主の笑顔は暑さの為か目が笑ってません。目が笑うまで、暑い中ぼとぼと汗を流しての撮影でした。カメラマンさんご苦労様でした。取材後のアイスクリーム、とても美味しかったと思います。

20★水車とあやめ

 それはお客様の一言を何気なく耳にしたところからでした。

 水車を眺めるお客様が・・・
 「あらぁ。水車、テレビで見たときはもっと綺麗だったのに。」
 「嵐渓荘はね、春か秋がいいのよ。こんなに暑くて草が生い茂ってる時期は・・・」
 「そうねぇ。見るからに暑いものぉ。」

 うむぅ。確かに水車の手入れを怠っていた為、水車に苔がついて綺麗とはいえません。さっそく水車についた苔は掃除して綺麗にしました。今年は紫陽花も蓮池のハスも見事に咲いてくれません。雨が少なかったせいかなぁ。
 そこで思い切って、水車の小川まわりに土を入れ直し、菖蒲をいっぱい植え付けました。3年に一度は植え替えしないと、菖蒲は綺麗に咲きません。植え替えもしやすいようにレイアウトしましたので、今度はばっちり(のはず)。

 来年は・・・

 「まぁ菖蒲が綺麗に咲きそろったわねぇ。水車の前で記念写真撮りましょうよ。」

 という一言が頂戴できますことを祈念して、ひと鍬いれました。

21★花火

 そろそろお客様から花火の話題をお聞きするようになりました。今年の目玉は柏崎市の花火大会。今年はお祝いの年だそうで、「尺玉300連発」が打ち上げられるのだそうです。なんと1億円。
 長岡花火は8月3日、4日。今年もまた素晴らしい花火が楽しみです。

22★商いはあきない

 7月も中旬を過ぎ、そろそろ暑い夏がやってきます。夏休み前のちょっとした静けさ。宿全体が昼寝したくなるようなけだるさに包まれます。宿のみんなもどこか気が抜けたような抜けないような・・・。この時期こそ「商いは飽きない」であるという言葉で自分自身も叱咤激励しながら頑張らないといけません。

23★山ユリ群生地

 5月末にヒメサユリ群生で賑わった「五輪平農園」。今度は山ユリが群生しています。年を経るにつれ一茎につく花の数が増えます。20ヶ以上の花のついたユリもいっぱい。駐車場から10分程山道を歩くので、暑いことは暑いですが、見応えのあるユリでした。

24★先生方の夏休み

 今日から夏休み。先生方のお泊まりの多い晩でした。で、お帰りの際に私が車でお送りしたのですが・・・その時の会話

 私「小学5〜6年生の担任の先生が与える影響力は大きいと思います。私も当時担任だった、津南から来た吉野先生といういう方に非常に影響を受けました。」

先生「え!?吉野先生って吉野孝則先生?」

 と、突然奇妙な縁が浮上しました。熱血漢の先生で、考え方とか厳しさとか、まぁ言葉で言い表せないものをたくさん教えて頂いたのですが、今回お話しした先生も、同僚として吉野先生から薫陶をうけたのだそうです。「あの先生は心根がちがう」とのこと。自分の習った先生が、先生同士でも一目おかれているというのは、大変うれしいものでした。

 有意義な夏休みを・・・

25★希望の国のエクソダス

 村上龍の作品は昔から読んではいたものの、いつも途中で飽きちゃって最後まで読み切ったものなんてなかったなぁ。彼の独特のテンションが、突然白々しくなってしまって、村上流にいえば「リアリティを感じられなくなって」しまうからだった。
 今回、本屋へは別の本を探しに行った。たまたま平積みされていた本書の表紙につられて買ってしまった。日本の教育問題が頭の中にひっかかっていたのも確かだ。父親になったということや、昨日の先生と話した「総合学習」という新しいカリキュラムのこと、ニュースで見る「学級崩壊」のこと。
 日本の中学生が日本を捨てて出ていく、という本書のテーマは私にとってジャストミートな内容だった。えてして、こういう風に出逢った本ってものすごく面白かったりするもんだ。

 <村上龍関連サイト>

希望の国のエクソダス 龍声感冒

26★読書の夏

 今度ばかりは、最後まで読みますね。バブル以降の「ゆっくりと死んでいく」ような日本経済の話が、わかりやすく物語になっているのも良いです。この夏は経済の勉強をしよう!と思いました。中学生の超人ぶりには、ちょっとやっぱり白々してしまうけれど、語り部のポジションというか、状況の捉え方が私には丁度良くて、安心して読んでけます。
 まだ読了してませんが、今月のお薦めはこれでした。ちなみに次点は「爆笑問題の日本史原論」です。奇妙なことに、15才位の、まだ経験の薄い若者が社会を引っ張る存在となったら?という命題がこちらにも漫才のネタとしてありました。
  昔、灰谷健次郎が砂場の少年で「中学生は生臭い」と書いてましたが、私もあの年代の何でもできそうで、何でもできなさそうな、のっぺりとした感じはあまり好きではありません。生理的に駄目って言うか。近くによると青っぽい匂いが立ち上ってくる感じ。
 突然、蝉が鳴き始めたりする夏の夜は、いろいろかんがえますねぇ。

27★秘湯ロマン

 テレビ朝日の秘湯ロマン。とうとう嵐渓荘も!
夢がかなうなぁ。リアルプレイヤーでWeb嵐渓荘においてもご紹介したいです。

28★私の出番

 本日お泊まり頂いたお客様からのお声によりまして、「私の出番」がスタートしました。ぜひとも出たがりのお客様はご参加ください!

【私の出番】

29★外国からのお客様

 外国から日本にいらっしゃるお客様が年々増えているそうです。多くは箱根あたりに宿泊なさるのだとか。台湾では今「おしんブーム」で最上川舟下りの船頭さんは英語で「最上川舟唄」を唄ってたしなぁ。
 あと10年〜20年たつと日本の故郷と呼ばれる山と渓谷は、外国人の方がこぞって訪れる土地になるのかもしれません。

30★熱中症

 今日は夏祭り準備の日。若い衆が集まって、竹とワラで夏祭りの大蛇を組み立てます。「八木」のTシャツは八木ヶ鼻龍神会のユニフォーム。幼なじみの春ノ屋の和樹くんの背中をぱちり。
  今日は40度近くまで気温があがりまして、非常に辛い作業となりました。お客様を送迎する仕事があるため、私は途中抜けするので休まずワラを梳いていました。
 ほんの1時間、それも日陰での作業だったのですが、なんだかクラクラして夜になっても体の熱が冷めず頭がガンガンしました。夜のなおらいで、ガンガン飲むつもりだったのですが、どうにも動けなくてダウンしてました。あぁなさけない。
 これが、今話題の熱中症なのでしょうか?
 

31★長岡花火

 毎年この時期になると、「長岡花火をみたあと、泊まりたいんですけど」という駆け込み予約があるものなのですが、今年はさっぱりです。
 なぜ?

 という疑問を抱きながら8月へ。

 

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